修了生の声

修了生の声

shuryosei-y-ikeda

池田 寛之さん 2017年度修了

Q1:現在の仕事の内容
大学職員として、地域連携(協力・協働)事業に取り組んでいます。具体的には、産学官連携の推進、地域住民を対象とした生涯学習の支援、地域住民の防災・減災活動の支援、地域文化の発展の支援、学生によるまちづくり活動の支援、学生ボランティアの養成など、大学を地(知)の拠点とした地方創生の中心となる「ひと」の育成の支援に従事しています。

Q2:入学の動機
学生が都市や地域社会の課題解決の担い手となり、課題解決型学習(Project-Based Learning)を通じて成長していく支援を行ってきました。これは、学生の視点を重視した支援でした。しかし、地域住民、NPO、自治体など外部組織の視点と、学生と外部組織の両者が融合して新たな学びや価値観を生み出す孵卵器(インキュベーション)のような「創造の場」の視点を含んだ大局的な観点からの支援のあり方ついて悩んでいました。
そんなとき、ある学会で、創造都市研究科の先生のパネルディスカッションを拝聴して、先生の研究内容や本研究科のカリキュラム・ポリシーに大変魅力を感じました。そこで、本研究科で最新の学説や研究手法について見識を広め、理論的観点から都市や地域社会における学生と外部組織とが融合した学習のあり方について研究をしたいというのが入学の動機です。

Q3:入学してよかったこと
1つ目は、同級生の「多様性」です。年齢、職業などが幅広く、考え方、学ぶ目的、人生経験など、すべてが新鮮で魅力的でした。同じ専攻の同級生だけでなく、他の専攻の方々、先輩後輩、修了生など、どんどん素敵な仲間が増えていきます。一方で、この多様性の中に身を置いて刺激を受けることで、自分のオリジナリティを強く意識し、研究課題も明確になってきました。
2つ目は、先生方の「魅力」です。最先端の研究分野でご活躍されている先生方による講義は毎回が刺激的です。また、ゼミでは最後の最後まで、本気になって厳しくも優しくゼミ生のことを思い、ご指導をいただきました。先生方のご恩は決して忘れることは出来ません。
3つ目は、特色ある教育である「ワークショップ」です。毎週、当該分野の第一線で活躍されている方をお招きして講演を聞き、その後、質疑応答を行います。講義の後は会食で懇親を深めます。見識の広さと深さに同時に触れる絶好の機会です。

Q4:大学院での思い出など
教室内の講義だけでなく、ときには受講生全員で学外での調査を行います。これが楽しくもあり研究にも役立ちました。大阪の昔ながらの風景が残る空堀のまち、大阪を代表する長屋街区である豊崎長屋など、歴史的建造物の中に、創造的な雰囲気やソフト機能を追加することで、若者が集い、新たに蘇ったまちに触れました。実際にそこに住む方々の話を聞き、建物内に入り、歴史が重曹するまちを実感したことで、大阪が厚い歴史を持つことに気づかされ、大阪に愛着と尊敬の念が生まれました。そしてこの思いは、大阪の歴史の厚みと個性に基づいた大阪の創造都市をどう考えるべきかという課題へと繋がっていきました。

Q5:将来の夢
学生によるまちづくり活動が各大学で増えています。学生が地域での様々な活動を通じて、生き甲斐と地元に愛着を持ち、卒業後も地域に貢献する人材へと成長すれば、地方創生に寄与することになります。そこで、学生のやる気を引き出す研究、また、地域住民も学習者であるとの視点から、地域の課題を学生と地域住民が共に学び解決していく学習社会のメカニズムの研究を続けたいと思っています。

Q6:後輩へのメッセージ
私より優秀で将来有望な方々に向かって述べる言葉が見つかりませんが、代わりに願っていることがあります。私は論文作成を通じて、先生や同級生、調査先の方々など多くの方々から影響を受けました。先生方の魅力的な授業、素晴らしい仲間と出会い、人生の先輩方の感銘を受ける学習姿勢、自分より年下の人の優秀な能力など、すべてが糧となりとても充実した日々でした。研究を通じて得られたことは、学びのスタイルだけでなく、生き方のスタイルでもありました。
みなさんの素敵なスタイルが一層輝きを増すことを心より願っております。

shuryosei-f-ichikawa1
市川 裕規さん 2017年度修了

Q1:現在の仕事の内容
地元の三重県名張市で、不動産鑑定士として個人事務所を営んでいます。全国どこの不動産でも評価をすることは可能ですが、おおむね業務エリアは三重県内です。

Q2:入学の動機
日々の仕事で消耗していく自分自身を再構築する意味でも、学び直しという選択が必要でした。また、不動産の評価を行っていくうえで、アカデミックな視点を取り入れたいという思いもありました。

Q3:入学してよかったこと
論文を書いた経験がなかった私に対し、先生方は、論文執筆のイロハから懇切丁寧に、ご指導くださいました。未熟な論文ではありましたが、書き上げた時は、近年味わうことの無かった達成感を、感じることができました。

Q4:大学院の思い出など
クラスメートとともに学んだ空間は、ウン十年ぶりに学生気分を甦らせ、とても心地良いものでした。容姿は老いていく一方ですが、気持ちはずいぶん若返ったような気がします。

Q5:将来の夢
個人で仕事をやっていると、つい楽な道に向かいがちになりますが、大学院で学んでいた時の気持ちを忘れずに、このままずっと学びの精神を持ち続けていたいです。

Q6:後輩へのメッセージ
大学院で学ぶ2年間は、長いようで、あっという間に過ぎていきます。自分の仕事を持ちながら大学院に通う方は、両立に悩まされることが多々あるかと思いますが、学びの面で立ち止まってしまった場合、遅れを取り戻すには、より一層の労力が必要となります。大変でしょうが、大学院生活を駆け抜けていって欲しいです。

shuryosei-k-minakata

南方 泉(みなかた いずみ)さん 2017年度修了

Q1:現在の仕事の内容
NPO法人 ネットワークすこやか すこやかひろば 代表理事
富田林市の委託事業で子育てひろばの運営をしています。

Q2:入学の動機
本学が定期的に開催している公開ワークショップに参加したことがきっかけです。
その際にセミナーが今まで参加したことがないスピード感のあふれる素晴らしいセミナー
でした。こんな楽しい授業が受講できるのなら入学して勉強しなおしたいと思いました。

Q3:入学してよかったこと
人との繋がりが出来た事。年齢、職業、地位に関係なく「学生」という立場で様々な
職種の社会人学生や素晴らしい先生との出会いがあり、授業を受ける中で思いもよら
ない分野に興味を持ち修士論文を書くことが出来ました。2年間の研究の中で出会った
方が人生の財産です。

Q4:大学院での思い出など
大学院では「まちづくり研究会・まち研」に入り、研究のための視察に最先端の現場へ
教授や仲間と共に出かけました。現場の方の声をヒヤリングしていく中で自分の修士論文
のテーマを「自然栽培農法による地域づくりが成功する社会経済的条件の研究
-経済採算性、マーケティング、学習・ネットワークモデルを中心に-」
に決める事が出来ました。

Q5:将来の夢
わたしは子育てがひと段落して地域の子育てNPOとして長年地域の方と関わってまいりました。
少子・超高齢化社会を迎える日本において地方のパワーを発揮できるキーポイントは女性の力、
人とのまちづくりが大切だと思っています。私なりの立場で論文を書いた経験を活かして、
農や食に関わる地域のネットワークを更に広げていきたいと考えています。

Q6:後輩へのメッセージ
入学を迷っている人には「迷っている時間がもったいない!試験書類を準備しましょう」と伝えたいです。
そのうち、なんとかなりますよ!
ぜひ「大切な人生の瞬間」を逃すことなく、あの時決断しておいてよかったと思っていただければ嬉しいです。

gakusei-m-murakami

村上 有紀子さん 2016年度修了

Q1:現在の仕事の内容
まちづくり関係 (伊丹まちなかバルをはじめ、伊丹の中心市街地活性化のための様々なイベントの企画実行など。)

Q2:入学の動機
2009年から伊丹市のまちづくりに関わりはじめ、中心市街地の賑わいをお手伝いするNPOの理事長になりました。まちづくりの一事例として自身の活動や事業内容等、各地でお話させて頂く機会が増えました。そうして様々な人とつながるうちに、現場で動くこと以外に、それを俯瞰的に見る力と知識を蓄えたいと思い、受験しました。受験する前に先輩方にお会いして、入学するにあたっての様々な情報を得ることができたことも後押しになりました。

Q3:入学してよかったこと
仕事をしながら、余暇の時間を学びに費やそうとする人が集まるのだから、学生は面白い人達に決まっている!と入学前から思っていました。が、想像以上に様々な年齢、職種、性格の人がいて驚きました。
授業やワークショップでそれぞれの考え方や学ぶ目的を知り、机を並べ語り合ううち、大切な友になりました。分野が違う人達も授業で出会うので、どんどん仲間が増えていきます。授業内容は多岐に渡り、一度社会に出たからこそ共感し、理解できる内容も多く、また、学んだことが即実践に生かされるのも社会人ならではだと思います。様々な先生や講師の方とお話する機会も多く、それによって、つながりの幅が拡がり、思考の質が向上しました。

Q4:大学院での思い出など
同期の仲間達と色々なことを話したり、泊まりがけで視察に行ったり、みんなが伊丹のバルに来てくれたりと、本当に楽しい日々でした。
先生や仲間と様々な論議をする中で、ものの見方や考え方も深く広く変わってきたように感じます。
素晴らしい先生方やWSの講師の方々、先輩や同期、後輩に出会えたのも良い思い出であり、これからの財産です。

Q5:将来の夢
学んだ知識と得たつながりを今後の人生に生かしてしていくのは言うまでもありませんが、それらを何らかの形で社会に貢献させることができれば、ここで学んだ甲斐があるのではないかと思います。

Q6:後輩へのメッセージ
2年はあっという間に経ってしまいます。
人生の中でとても貴重で幸せな時間を、大いに楽しみながら貪欲に学んで下さい。
きっとあなたの一歩がこれからの人生の糧になるに違いありません。

shuryosei-f-cho

張 穗穗さん 2016年度終了

Q1:現在の仕事の内容
就職活動をしています。やはり初めての仕事なので、真剣にいろんな仕事を見ています。

Q2:入学の動機
大学の学部では、観光のことを勉強しました。創造都市研究科では、観光に関することをより深く研究できます。

Q3:入学してよっかたこと
クラスメートは全員社会人ですので、様々な分野の話を聞くことができました。視野と考え方は、入学前より広くなりました。

Q4:大学院での思い出など
学外の授業がときどきありましたので、これをきっかけにして、研究したいことがを見つかり、日本の文化的魅力も非常に感じました。

Q5:将来の夢
大学院で研究した内容を将来の仕事に活用したいです。

Q6:後輩へのメッセージ
大学院の2年間はあっという間に過ぎますので、興味がある授業をどんどんを受けて、充実な大学院生活を過ごしましょう!

gakusei-f-2016-sinjo1

新庄 勉さん 2015年度修了

Q1:現在の仕事の内容
基礎自治体の第三セクターで地域産業の調査研究を行っています。
現在、研究しているのが商業集積地の調査研究です。
都市の商業集積地の変化から、今後の都市問題に対する提言を行っていく仕事です。

Q2:入学の動機
産業集積についての論文を書きたくて社会人大学院に入学しました。
ただ、論文の内容は「密集市街地における空き家問題」にかわりました。
理由は、人口減少問題が大きく取り上げられているからではなく、実際に市内を巡回していく過程で、危険な空き家が増えてきたからです。
なぜ、増えてきたかを調べてみたくなったので、研究対象を変えました。
目標は、論文を書き上げることでしたので、目標は達成しました。

Q3:入学してよかったこと
ワークショップなどを通じて、幅広い人的交流が持てたことや、同級生には大学を出られて間もない方や、社会人の方で、行政関係の人や自営業の人や、一般の民間企業に勤められている人など幅広い人たちと意見交換できたことです。非常に人的ネットワークが広がりました。

Q4:大学院での思い出など
地域の問題などで、同級生と深みのある議論を交わし、楽しい大学院生を過ごすことが出来ました。
また、文化芸術関係の研究をされている方がおられたので、同じように文化芸術関係の勉強もでき、良い思い出となっています。

Q5:将来の夢
仕事とは産業分野の研究ですが、仕事とあまり関係のない違った分野の研究ができたので、その分野の研究を深めていく予定です。
特に「都市の衰退」を回避するには、どのような施策が必要であるかを研究することです。

Q6:後輩へのメッセージ
分野の先生方は、研究課題に対して適切な指導や助言をしていただけたので、大変助かりました。
積極的に問題提起をして、先生方にアドバイスを受けることです。
気さくにアドバイスを受けられます。
常に問題意識をもって先生方に話をされることで、知識の蓄積が出来ます。

sakai1

酒井 扶美さん 2014年度修了
Q1:現在の仕事の内容
現在は、兵庫県丹波市において、ふるさと起業支援「たんばチャレンジカフェ」にて勤務しております。Uターン、Iターン、Jターン、地元起業希望者のアドバイス・起業後の支援を行っております。

Q2:入学の動機
地元、兵庫県篠山市において、団体職員(篠山市商工会勤務)として永年地域振興と企業支援に携わってきましたが、学問として、今一度支援の方法が正しかったのか、さらに、今後地域でどの様に活動すればいいのかを学びたく入学いたしました。

Q3:入学してよかったこと
実務経験を更に、検証し今の仕事にも活かして地域のお役立ちが出来ることを実感いたしました。社会人大学院として、働きながら研究が出来たことは大きな自信につながりました。
特に、ワークショップで、全国から講師を呼んでいただき、聴く事が出来ない生の声を聞かせていただき良い経験の機会を頂きました。

Q4:大学院での思い出など
1つ目は、学ぶ仲間に恵まれたことです。高知・山形・徳島・奈良・中国などお互いに、異なった環境ではありましたが、学ぶことについて支えあって、楽しい時間をすごすことが出来ました。終了後も、情報交換で繋がっていくでしょう。
2つ目は、研究・論文発表が出来たことです。先輩の博士論文を学ぶ機会を与えていただいたり、教授はもちろんのこと、先輩や、仲間からのアドバイスはとっても勉強になりました。
調査に行った先での出会いや、資料提供、アドバイスなども修了することが出来た大きな力だと思います。
最後の最後まで、丁寧にご指導いただいた先生方のご恩は決して忘れることが出来ないと思っています。貴重な経験に感謝申し上げます。

Q5:将来の夢
今は、起業支援の窓口で、起業家のアドバイスを行っておりますが、研究発表の成果を活かし、地域に溶け込み、思いを起業家として育てていくことが出来る人を一人でも多く排出できるよう努力をしていきます。

Q6:後輩へのメッセージ
地方で働いているとなかなかこういった研究や、学問を学ぶ機会は少なくなってきますが、
一歩踏み出せは、学ぶことが出来ます。機会は待っててもやってきません。学ぶこと、人との出会い、情報の宝庫を今後の活躍に活かしてください。
※ 今後入学を考えておられる方、「働きながら学べる」挑戦してみてください。是非自分から行動しませんか。無理なことも、必ず解決の糸口が見つかります。

gakusei-f-2015-nakano1

中野 憲二さん 2014年度修了

Q1:現在の仕事の内容
65歳を期に引退し、現在無職、年金生活です。

Q2:入学の動機
30年余、都市行政に従事してきましたが、仕事の対象であった都市というものを理論的観点から見直してみたい。また、都市についての最新の学説や研究手法についても見識を広げたい。これが主たる動機です。

Q3:入学してよかったこと
産業や動向など都市の持つ現在の課題について、独学では限界があったものが、授業やゼミを通じて、体系的に理解でき、幅広い知見が得られました。
授業、ゼミ、ワークショップ等で色々なバックグラウンドを持った人との出会いがあり、意見交換ができたこと。

Q4:大学院での思い出など
ゼミで毎週一度発表することになっていましたが、結構プレッシャーでしたが、充実した日になりました。
ゼミの現地調査で福井県敦賀市を訪問し、街をじっくりと見られたこと。

Q5:将来の夢
残った時間をできる限り有意義に使いたいと思っています。

Q6:後輩へのメッセージ
社会人の人は、実務を通じての経験に基づいた知見は豊富で、それに基づいた独創的な論旨は興味深いものがあります。しかし、その反面で、自戒を含めて述べれば、論理的な構成や反証に対するエビデンスに弱点があるように感じます。仕事との両立は大変だと思いますが、研究対象にされた事項について、広範囲な文献に当たって、理論の深化を図り、さらに現地調査やインタビュー等の必要な作業を経て、広さと深さを持った研究にする努力が必要かと思います。

shuryosei-m-2014-uemura1

上村修三さん  2013年度修了

Q1:現在の仕事の内容
・同窓生ネットワークのサポート
・同窓会活動(ホームページ運営・現役支援・各種活動・会報発行等)

Q2:入学の動機
百貨店勤務時代は、不動産関係の仕事をしており、特に地方百貨店を存続させる仕組みづくりを担当していましたので、まちおこし、地域づくりにはとくに関心がありました。東京本社勤務時代に、百貨店が立地する地方都市の中心市街地における商店街研究をしてみたいという思いが強くなりました。その頃、会社では、退職金割増の希望退職支援制度をあり、また、会社からの家賃補助の期限も迫っていたので、思いきって、定年の2年前に退職しました。また、創造都市研究科には、創設当時から関心があり、まちづくり研究するには、大阪に戻るしかないとの思いから東京の賃貸マンションを引き払って、大阪に戻った次第です。妻には65歳までのライフプラン(両親の介護、収入)を提示して、なんとか理解してもらいました。

Q3:入学してよかったこと
会社員時代にも、異業種交流会には参加していましたが、大学院では、多くの他分野の院生、ワークショップとの講師との意見交換等、交流を通じての人的ネットワークが構築できたことが、非常によかったと思います。また、論文指導を受ける中で、研究の真髄を体感できたり、留学生チューターを経験して、多くの若い留学生と国際交流できたのも、良かったと思います。

Q4:大学院での思い出など
アートによるまちづくり研究会で、佐々木雅幸先生と、吉野町(奈良県)、木曽町(長野県)、神山町(徳島県)を訪問して、「創造農村」の先進事例を研究しました。視察先での、地域リーダーと夜遅くまでの情報交換、早朝の課題図書輪読会での意見交換は、自分自身にとって大いに刺激となりました。また、留学生と全国の著名な商店街リーダーへのインタヴュー調査では、各々商店街が抱える地域課題への先駆的な取り組みを知ることができました。2年目は、大阪市立大学都市研究プラザのリサーチアシスタントをしていました。都市研究プラザの現場プラザであるクリエイティブセンター阿波座(2016年3月閉鎖)では、創造都市研究科出身の上野信子(1期生)さんと、創造産業、街区公園、都市と農村交流等について研究していました。2016年4月、上野さんが公募で、大阪市北区長に着任されたことが、自分自身にとって大きな励みとなっています。

Q5:将来の夢
ひとつは、現在、研究している「創造農村」を出版すること。もうひとつは、奈良県吉野町で、「創造林業」の研究と実践の場である市民大学院のような先端的中山間地域センターを開設すること。花の吉野山を拠点として、維持可能な美しい村づくりにかかわっていきたいです。

Q6:後輩へのメッセージ
研究には、定年がありません。地域貢献、まちづくりに関心がある方には、入学をお勧めします。本研究科でのワークショップは、多彩な講師がゲストです。講義終了後の講師を囲んでの交流会はなんといっても魅力的です。一時的には大きな自己への投資ではありますが、2年間での多様で多彩な人的ネットワークと研究成果は、きっと皆さんの大きな財産となるでしょう。

morisaki1

森崎美穂子さん 2012年度修了

Q1:現在の仕事の内容
博士号取得後も創造都市研究科客員研究員として、和菓子の変容過程と社会経済的な価値について引き続き研究しております。博士論文を単著として刊行していただけることになり、現在、その編集作業中です。仕事は、入学当時と同じ講師派遣会社でコンサルティング営業職を続けています。業務内容は、大手企業や業界団体、地方公共団体をお客様として研修や講演などの機会にニーズに合う講師の方々とのマッチングで、15年ほどのキャリアになります。今は、関東エリアのお客様の人材育成研修などを担当させていただいております。職場の同僚のお力添えには本当に感謝しております。

Q2:入学の動機
修士課程では、都市の文化資源としての和菓子、 和菓子の文化的価値を研究テーマとしてきました。博士課程に進学し、最新の社会科学的な理論枠組みを取り入れることで、大局的な見地から和菓子を現代の社会経済的背景に位置づけるという研究を行うことができました。こうした研究へと導いて下さった素晴らしい指導教員の皆様に恵まれたことに感謝しています。

Q3:入学してよかったこと
修士課程時代と異なり、学会発表を行ったり、論文を書いたりと忙しさは倍増しましたが、学会や研究会などでの多くの先生方や研究者の方々からご指導ご鞭撻を賜ることができました。また調査先の和菓子業界の皆様方の和菓子に対する真剣な取り組みに接することで、自分の研究への新たな課題を頂戴したような気がしております。

Q4: 大学院での思い出など
本学の都市研究プラザからの助成によって、比較調査のためフランスに調査に行くことができ、伝統的な食文化の魅力が観光資源や地域振興の資源として活用されることに、改めて感銘を受けました。こうした大学院での研究成果を発表するために、昨年来、フランスの国際学会で二度にわたり和菓子や日本の食文化について学会報告を行うなど、研究をさらに進めることができました。博士課程修了式では、学位に加え、平成28年度阪口賞をいただきましたこと、諸先生方のご指導の賜物と、感謝申し上げる次第です。

Q5:将来の夢
民間の、あるインターネット調査によれば、AIによって置き換わってほしくない職業として、飲食部門では、第一位に「和菓子職人」が選ばれております(第2位は板前さん)。このように日本の伝統的食文化が凝縮された和菓子の価値について、国内外に発信したいと思っています。また地域の食文化と関連したツーリズム振興や伝統的食品の海外輸出などへと研究テーマを拡充させ、地域経済振興に貢献できるような研究を続けていきたいと思っています。

Q6:後輩へのメッセージ
本学では様々なバックグランドを持った学生の方々が集まっておられます。授業やワークショップを通じて、職場での交流関係を超えて、多様な価値観に接することができることと思います。時間の制約のある中で、仕事をしながら調査や論文執筆を行うことには、多くの苦労を伴いますし、途中で挫折しそうになることもあります。それでも苦労と研究の喜びを共有できる仲間の存在、先生方からのご指導や励ましは、こうした困難を克服させてくれることと思います。一つの研究テーマを突きつめることによって得られる多く方々との出会いは人生において何より貴重なものになることでしょう。

PAGE TOP